住宅用も交換推奨!消火器の型式失効にご注意

 

  身近な消火設備の一つ「消火器」。初期消火での成功率は7割を超え、十分な有効性が証明されています。そんな頼もしい存在である消火器ですが、「新規格」と「旧規格」があるのをご存知ですか?

 

旧規格はすみやかに交換を

  2011年1月1日に消化器の技術上の規格を定める省令の一部が改正されました。そのため消火器には、型式が失効した「旧規格」と2012年以降に製造された「新規格」が存在します。

  経過措置により2021年12月31日まで「旧規格」の消火器も設置できましたが、2022年1月1日以降は、消防法令に基づいて消化器の設置が義務付けられている建物等では「新規格」の消火器を設置しなくてはなりません。もし「旧規格」の消火器が設置されている場合は、すみやかに交換する必要があります。

 

また、設置義務がない一般家庭においても、「旧規格」を設置している場合は交換が推奨されています。

 

新・旧規格を見分けるには?

  設置している消火器が「新規格」かどうかは、以下の方法でチェックすることができます。

      ①製造年が2010年以前のものはすべて「旧規格」の消火器です。

          2012年以降のものはすべて「新規格」です。2011年のものについては、次の内容を確認してください。

 

     ②適応火災のマークが文字で表示されていたら「旧規格」、絵で表示されていたら「新規格」です。

 

     ③「設計標準使用期限」が記載されていない消火器は「旧規格」です。

 

  ★このほか「型式番号」による確認方法もあります。

      詳しくは一般社団法人 日本消火器工業会のホームページをご確認下さい。

 

定期点検義務がない一般家庭では、自主的に点検する必要があります。また、住宅用消火器の有効期間は5~6年ですが、それを知らずに古い消火器を持ち続けているケースもあるでしょう。

 

「いざという時に役立たなかった」なんていうことにならないよう、消火器を設置しているお客様には定期的な点検と買い替えをご提案していきたいですね。