使いすぎていませんか?香り付き柔軟剤

 

 洗濯後の衣類がふんわりと仕上がる柔軟剤。最近は香り付きの商品がいろいろあり、香りの好みで選ぶのも楽しいですよね。しかし、香りを強く付けたいからといって入れすぎると、思わぬトラブルを招くこともあるのです。

 

目安より多めに使う人が16.6%

 日本石鹸洗剤工業会が2020年に行った洗濯実態調査によると、柔軟剤の量を容器やラベルに書かれた「目安どおり」に使う人は58.2%。一方で、香りが弱いなどの理由で「目安より多め」に使う人も16.6%いたそうです。

実際の使用量を調べると、縦型(全自動)ユーザーは目安の1.39倍、ドラム式は1.38倍だったのこと。中には2倍以上を使う人もいて、縦型(全自動)は20%、ドラム式は16%に上り、衣類から良い香りをさせたい人の多さがうかがえます。

 

多めに入れるとこんなトラブルが…

 しかし、良い香りをさせたいからといって、柔軟剤をたくさん入れればいいわけではありません。入れすぎると下記のようなトラブルの可能性もあり、柔軟剤も洗剤と同様に適量を守ることが大切なのです。

 

 〇吸水性が低下する

  柔軟剤の量が多すぎると、柔軟剤の成分が必要以上に繊維を覆ってしまい、吸水性が悪くなる可能性があります。

 

 〇衣類に汚れを引き寄せる

  洗剤の使用量が少ないなどの理由で、洗濯液中に汚れが残っていた場合、そこに多量の柔軟剤が加わると衣類に再び汚れを引き寄せ、黒ずむ可能性があります。

 

 〇強い香りが「香害」になる

  同じ柔軟剤を使い続けているとその香りに慣れて、さらに強い香りを求めて使用量を増やしてしまいがちです。周囲の人はその香りをきついと感じているかもしれません。

 

 

 なお、東芝洗濯機『ザブーン』の2022年モデルの一部機種には、新機能「フレグランスコース」が搭載され、適量の柔軟剤でもしっかり香り付けすることができます。柔軟剤の効果を最大限発揮させるために、また、ほどよい香りをさせるためにも、適量を守りたいですね。