温水洗浄便座「無い生活に戻りたくない」84%

 

  日本レストルーム工業会は、温水洗浄便座の国内累計出荷台数が今年6月に1億台を達成したと発表しました。温水洗浄便座がなかった時代を知っている人にとって、「1億台」という数字はなかなか感慨深いものがあるのではないでしょうか?

 

一般世帯での普及率は80%超

  日本に初めて温水洗浄便座が輸入されたのは1964年のこと。当初は主に医療機関向けだったこともあり、普及はなかなか進まなかったそうです。しかしその後、国産化と開発・改良が進むにつれ出荷数は増加し、2013年以降の年度出荷数は400万台を突破。一般世帯での普及率においても2022年現在は80%を超え、トイレの水洗化を終えた家庭のほぼすべてに普及したと推測されています。

 

温水洗浄便座がない世界には戻れない?

  今回の発表に先駆けて行われた調査(※)によると、温水洗浄便座利用者のうち「今後も継続して使い続けたい」と考えている人は97%だったそうです。また、温水洗浄便座のない生活に戻ることは「考えられない・無理だと思う・嫌だと思う」という回答も84%あったそうです。

 

  余談ですが、日本球界でプレーする外国人選手にインタビューで「日本に来て生活面で驚いたこと」を尋ねると、必ずといっていいほど温水洗浄便座を挙げるそうです。中には「温水洗浄便座がない世界にはもう戻れない」と、母国の自宅のトイレに導入する選手もいるのだとか。温水洗浄便座の良さを私たち日本人と同じように評価してくれるというのは嬉しいですね。

 

 

※調査主体:一般社団法人 日本レストルーム工業会、調査方法:インターネットによる調査、調査対象:全国の温水洗浄便座利用者である10代~70代男女各年代150名 計2,100名、調査実施期間:202224日~ 202227