110万円で殿様気分!「泊まれる城」増えてます

 

 全国各地に点在する日本の「城」。威風堂々とした姿を眺めるだけでもワクワクしますし、天守閣に上って当時の城下町や城主の暮らしを想像するのも楽しいですよね。

そんな歴史的建造物である城に宿泊できる新サービス「城泊(しろはく)」が注目されています。

 

一日城主になれる『大洲城』

 

 「城泊」の先駆けとなったのは愛媛県大洲市の『大洲城』。老朽化のため一旦解体されましたが、2004年に江戸時代の44階の姿で復元され、その天守を貸し切りにして宿泊できるサービスが2020年7月にスタートしました。

 プランは物語仕立てになっていて、1617年の城主・加藤貞泰の入城シーンから始まります。宿泊客は鉄砲隊による祝砲を受け、貞泰から一日城主として城を託されるという筋書きです。

 夕食は、当時の加藤貞泰が食したであろう献立を一流シェフが再現。かつて武将たちが月を眺めていたという国指定重要文化財「高欄櫓」で地酒を楽しんだら、天守で就寝・・・という豪華な内容です。

 

料金はなんと1泊2名で110万円(税込)・・・!超高額ですが今年10月までに11組が宿泊したそうです。

 

◇【公式】大洲城キャッスルステイ

 

ほかにも泊まれる城が続々

 大洲城のほかにも「城泊」できる城があります。貸し切りするプランは簡単に手が出せる金額ではありませんが、「城泊」は観光庁が事業として全面バックアップしており、導入に意欲的な城が増えているそうです。

 

今後、もっと手頃な料金で泊まれる城も増えてくれたらうれしいですね。

 

 

 

平戸城(長崎県)

平戸瀬戸を望む景色が自慢の懐柔櫓に宿泊できる。館内はモダンな雰囲気を取り入れた空間で、夕飯は創作フレンチを堪能。2人限定で2食付き671220円。
平戸城 懐柔櫓 Castle Stay

島原城(長崎県)

本丸の北東側に設置されたキャンピングトレーラーに宿泊。天守を眺めながらキャンプ気分を味わえる。28,800円。
島原城の城キャン

丸亀城(香川県)

2024年に本格受け入れを予定。三の丸のある延寿閣別館に貸し切りで泊まることができる。
丸亀城公式サイト

福山城(広島県)

2022年秋から3回の実証実験を予定。来年以降の本格受け入れを目指す。
福山城築城400年記念事業公式サイト

城泊を検討中の城

臼杵城(大分県)、中津城(大分県)、岸和田城(大阪府)、津山城(岡山県)、岩村城(岐阜県)、綾城(宮崎県)