2年ぶりの夏の甲子園は“スパイクの色”にも注目

 

夏の高校野球が8月9日より2年ぶりに開催されます。

母校や地元校の活躍を今から楽しみにしている人も多いことでしょう。

ところで、3月に開催された春のセンバツ大会で、球児たちのユニフォーム姿に異変が起こっていたのにお気づきでしたか?

 

2020年に白スパイクが解禁

 実は2020年春より、これまで認められていなかった白いスパイクシューズが解禁になっています。2020年は春夏ともに大会が中止となりましたが、救済措置として開催された交流試合では、一部の出場校がこの「白スパイク」を導入して話題に。今春のセンバツでは出場校の7割近くが採用していたのです。

 高校野球で使用する用具には色や形に細かい規定があるのですが、その一つに「スパイクの色は黒一色」というルールがありました。しかし、“ある理由”により白スパイクの使用も認められるようになったのです。

 

解禁の理由は熱中症対策

 白スパイク解禁の理由は熱中症対策。近年は猛暑日が増え、高校野球でも試合途中に脱水症状になったり、足がつったりする選手が増えていました。そこで、熱を吸収しにくい白スパイクを解禁したというわけです。

 スポーツメーカーの調査によると、気温32度の室外で黒スパイクと白スパイクの温度上昇を比較すると、白スパイクの方が靴の表面も内部もそれぞれ10度も低いという結果が出たとのこと。白スパイクは見た目にも涼しいですが、機能面でも優れているのです。

 

 なお、グローブも「ブロンド」と呼ばれる薄いクリーム色の使用が昨年より解禁されています。テレビ観戦の際には、ぜひスパイクやグローブの色にも注目してみて下さい。