中華調味料「XO醤」のXOってどういう意味?

 

中華料理の定番調味料の一つ「XO醤(エックスオージャン)」。最近ではスーパーにも置かれるようになり、名前だけは知っているという人も多いでしょう。

しかし、中華調味料なのにアルファベットの「XO」が付いているのはなんとも不思議です。「XO」とはどういう意味なのでしょうか?

  

ブランデーのランク付けが由来

 XO醤の歴史は意外と浅く、1980年代に香港の最高級ホテルの料理長が考案して誕生しました。

XO醤の「醤」の字は中国語で「ペースト状の調味料」を意味しますが、実は「XO」はブランデーのランク付けに由来します。

ブランデーは樽の中での熟成期間によって品質がランク付けされるのですが、44~45年間熟成させたものは最高品質として「XO」(Extra Old=最高に古い)と呼ばれます。これにちなんで「最高の調味料」という意味を込めて「XO醤」と名付けられたのです。

 

ブランデーのランク付け

 

1つ星

34年熟成させたもの

2つ星

56年熟成させたもの

3つ星

710年熟成させたもの

VO

Very Old(とても古いブランデー)の略。1115年熟成させたもの

VSO

Very Superior Old(とても優れた古いブランデー)の略。1620年熟成させたもの

VSOP

Very Superior Old Pale(とても優れた古い澄んだブランデー)の略。2030年熟成させたもの

XO

Extra Old(最高に古い)の略。4445年熟成させたもの

 

どんな料理に使えばいいの?

そんな「最高の調味料」であるXO醤には干しエビや干し貝柱、魚の塩漬け、トウガラシ、にんにく、生姜、オイスターソースなどが含まれていて、まさに旨味が凝縮した調味料と言えます。

 新しい調味料なので「この料理に使うべき」という決まりはなく、チャーハンや炒め物、和え物、煮物、麺類と幅広く活用できます。味がしっかりしていて深いコクがあるので、冷やっこやご飯にそのままかけても美味しく食べられます。

オイスターソースや豆板醤などと比べると使い慣れない調味料かもしれませんが、普段作っている野菜炒めや焼きそばに少し足すだけで旨みが択段にアップします。

「いつもの料理をワンランクアップさせたい!」という時にぜひお試しください。