お米にわく虫は、唐辛子と米びつで対策しよう!

 

 お米に虫がわいてしまった経験はありませんか?

 白いお米の中に黒い虫を見つけてしまうと、とてもショックですよね。どうすれば防げるのでしょうか?

 

なぜお米に虫がわくの?

 お米にわく代表的な虫は「コクゾウムシ」と「ノシメマダラメイガ」の2種類です。

コクゾウムシは体長3ミリ程度の甲虫の一種で、お米の中に卵を生み、お米の中でふ化した幼虫がお米を食べて成長します。

ノシメマダラメイガは体長約8ミリ程度の小さい蛾(が)で、幼虫がお米を食べます。お米だけでなく小麦粉・豆などの穀類、お菓子、インスタント食品も好む傾向があり、袋を突き破って侵入して中身を食べてしまうこともあります。

 これらの虫は家の中の食べかすや穀類のニオイに惹きつけられて、知らず知らずのうちに屋外から侵入します。また、お米の製造過程で混ざってしまうこともあります。

 

虫よけには唐辛子が有効

 お米の虫よけには、米びつに「唐辛子」を入れるのが効果的です。

唐辛子には「テルペノイド系化合物」という植物由来の柑橘系の香りの成分が含まれていて、これが揮発すると虫が逃げていくことがわかっています。

 生の唐辛子だと水分が多くてカビが発生しやすいので、乾燥させた唐辛子を入れるのがポイント。ただし、効果は1カ月ほどでなくなってしまうので、こまめに入れ替える必要があります。長期間もつお米用の防虫剤も市販されているので、こちらを使うのもいいでしょう。

 また、お米を袋のまま保存すると虫が穴をあけて侵入しやすくなります。なるべく米びつや密閉容器に移し替えて、お米を取り出すときは虫が入り込まないよう素早く出し入れしましょう。

 

 気温が上がるこれからの季節は虫がわきやすくなります。お米は虫を寄せ付けない適切な方法で保存して、美味しくいただきましょう。