害虫の住処になってない?段ボールは早めの処分を

 

 気温が上がりゴキブリの動きが気になる季節になりました。

ゴキブリの侵入経路は玄関やベランダ、排水口などさまざまですが、意外な盲点として「段ボール」と一緒に持ち込まれるケースも多いのです。

 

害虫にとって格好の住処

 温かくてジメジメした場所を好むゴキブリにとって、段ボールは居心地が良い環境です。厚紙が層になっているので隠れ場所になりやすく、さらに湿気を吸えば格好の住処になってしまいます。

 あまりなじみがないかもしれませんが、ダニに似た「チャタテムシ」という害虫も段ボールを好みます。

 人間を刺したり吸血したりといった直接的な害はありませんが、繁殖すると食品などに混入してアレルギーの原因になる可能性があります。

 やっかいなことに、これらの害虫は段ボールが配達される前から中に侵入していたり、卵を産み付けていることがあります。「うちはゴキブリを見かけないから大丈夫」と安心していても、段ボールとともに持ち込まれてしまうことがあるのです。

 

段ボールはすみやかに処分を

 ゴキブリやチャタテムシの繁殖を防ぐには、段ボールを長期間溜め込まないことが大切です。

 古紙収集日にすみやかに出すようにして、まだ使えるからといって収納に再利用するのもやめましょう。

 どうしても収集日に出すことができず、ガレージなどに保管しなければならない場合は、屋外用の毒餌(どくじ)剤を設置するのが有効です。

 チャタテムシは湿度がなくなると死滅する弱い生き物なので、室内なら湿度が50%以下になるようエアコンをかけたり、晴れた日には段ボールを干すのも一手です。

 段ボールの長期保管は害虫を招いてしまうだけでなく、保管しているのがお客様に見える場所であれば印象も良くありません。日ごろから早めの処分を心がけましょう。