あなたは大丈夫?血圧の“左右差”は病気のサイン
脳卒中や心疾患などの重大な病気にもつながる「高血圧」。健康管理のために家庭用血圧計で毎日測定するのを習慣にしている人も多いでしょう。
しかし、右左両腕の血圧を測っている人は少ないのではないでしょうか?
実は重要な血圧の左右差
本来であれば左右の腕で血圧の差はほとんどなく、5mm/hg内であれば正常とされています。しかし、心臓から左右に分かれて伸びている動脈のどこかが狭くなっていると、血圧を測ったときに左右の腕で差が生じることがあります。
先天的に血管や心臓の構造に問題がある場合もありますが、血圧の左右差が大きい場合は血管の病気が隠れている可能性が高いのです。
左右差で考えられる病気
血圧の左右差が10mm/hgほどだと動脈の狭窄(きょうさく)があり、15mm/hgほどになると脳卒中や心筋梗塞による死亡リスクが高まると言われています。
また、左右差がある場合は「右が高く左が低い」ことがほとんどなのですが、その場合は大動脈瘤や大動脈弁の病気を抱えている可能性があります。逆に「左が高く右が低い」場合は、動脈硬化が進んでいることが考えられます。
通常、健康診断では片方の腕でしか測りませんし、クリニックなどでも両腕で測ることは少ないようです。しかし、家庭用血圧計があれば、いつでも自分で左右の血圧を測ることができます。毎日は難しくても、月に1回は左右の血圧を測ることを習慣にしてみてはいかがでしょうか?
そして、10mm/hg以上の左右差があった場合は、早めに医療機関を受診しましょう。