春一番でバーン!車のドア開閉事故にご注意
立春も過ぎ、そろそろ春一番が吹く季節となりました。「春一番」というと春の訪れを感じさせる明るいイメージがありますが、吹き荒れる強風で予期せぬ事故を引き起こすこともあり注意が必要です。
例えば車を乗り降りする際、ドアが風にあおられて勢いよく開いてしまいヒヤッとした経験はありませんか?
大人でも難しい強風時のドア開け
風の持つエネルギーは、私たちが思っている以上に強大です。JAF(日本自動車連盟)は大人2人・子供2人に参加してもらい、送風機で強風を再現して車のドア開け実験を行ったそうです。
すると、大人2人は風速20m/秒ではドアを押さえることができたものの、30m/秒では1人が押さえきれず、40m/秒になると2人ともドアを押さえられないという結果に。子供は2人とも20m/秒でもドアを押さえることができなかったそうです。
春一番は通常、風速6~10m/秒以上の風が観測されたときに発表されますが、最大瞬間風速では20m/秒を超えることもあります。大けがをしたり隣の車にぶつけたりしないよう、十分に注意を払うべきでしょう。
ドアは少しずつ、必要最低限だけ開ける
春一番はもちろん、台風が近づいている時や大気が不安定な時は、大人でも両手でしっかりドアを押さえながら開けるようにしましょう。降りる際はドアレバーを引きながら少しずつドアを開け、空いている方の手でドアを持つようにして押さえます。ドアを一気に開けるとあおられるので、必要最低限だけ開けてゆっくり車外に出ましょう。
力の弱いお子さんや高齢の方はドアにつられて転倒することもあるので、大人が外からドアを開けてあげると安心です。後席のドアを内側から開けられないようにする「チャイルドロック」を使うのも有効です。
日本車は軽量化のためにドアが軽く作られているものが多く、一層の注意が必要です。運転する日は気象情報もチェックして、安心・安全なカーライフを送りましょう。