ケータイの番号って足りなくならないの?

 

  総務省によれば個人におけるスマートフォン・携帯電話の保有率は83%にも上るそうです。さらに最近は仕事用に2台持ちしたり、タブレットを所有したりする人も増えていますよね。

ここで浮かぶ疑問が一つ。携帯電話の番号って足りなくなったりしないのでしょうか?

 

2億7000万件の携帯電話番号

  携帯電話の番号はこれまでの需要増に対応するため、最初の3桁を変えたり桁数を増やしたりしてきました。現在は「070」「080」「090」から始まる11桁の番号と決められており、作ることができる番号は合計2億7000万件です(注:4桁目は「0」を使わないというルールに基づく組み合わせ数)。

そのうち実際に使われている番号は1億7961万件で66.5%。「まだ余裕があるじゃないか」と思われるかもしれませんが、固定電話の番号の使用率が13.8%と余裕があるのに比べると、かなりひっ迫している状況なのです。

 

近い将来「060」が加わる?

  通信事業者によれば携帯電話の番号が1~2年で足りなくなるようなことはないそうですが、近い将来、足りなくなることは確実と言われています。すでに総務省は「060」の開放を検討しており、開放されれば新たに9000万件の番号が使えるようになる予定です。

なお、「060」は1999年の1月1日までPHS用に割り当てられていましたので、実に23年以上もの時を経て再び利用されることになります。

 

  ちなみに「010」は国際電話の認識番号、「020」はスマートメーターなどの電子機器、「050」はIP電話に割り当てられており、未使用なのは「040」と「030」ということになります。いずれこれらの番号も開放される日が来るのでしょうか・・・?