大会名がややこしい第1回冬季大会
第1回アテネオリンピック(1896年)から遅れること28年、最初の冬季大会は1924年にフランスのシャモニー・モンブランで開催されました。
当初は国際スポーツ週間として試験的に行われたもので、オリンピック大会として認定されたのは翌年になってから。そのため正式名称は「第8回オリンピアードの一部として、IOCが最高後援者となり、フランス・オリンピック委員会がフランス冬季競技連盟とフランス・アルペンクラブ共同でシャモニー・モンブラン地方で開催する冬季スポーツ大会」という長くてややこしいものだったのです。
フィギュアは夏季大会の競技だった
冬季大会の人気競技「フィギュアスケート」が最初に登場したのは1908年のロンドン、なんと夏季大会でした。
当時の最新技術を用いて屋内にスケートリンクが設置され、空き時間には一般利用者にも開放されたそうです。また、アイスホッケーの初登場も1920年のアントワープ夏季大会でした。
冬季大会にも動物が参加する競技があった
動物が出場する唯一のオリンピック競技といえば馬術ですが、かつて冬季大会にも動物が参加する競技がありました。
北欧発祥のスキージョアリングは馬や犬に引っ張られながらクロスカントリー・スキーを行うスポーツで、1928年のサン・モリッツ大会で一度だけ実施競技に採用されたのです。また、1932年のレークプラシッド大会では犬ぞりレースが行われました。