禁煙すると20分後には健康効果があらわれる
愛煙家の皆さん、「長年タバコを吸ってきたし、今さら禁煙してもムダだろう…」そんな風に考えていませんか?しかし、これは間違い!何歳になっても禁煙するのに遅すぎることはありません。
禁煙は開始直後からいいことだらけ
禁煙の効果が現れるのには長い年月がかかると思われがちですが、実はその日のうちから始まります。まず、禁煙を始めてから20分後に血圧や脈拍が正常化します。そして12時間後には血液中の一酸化炭素が正常になります。
さらに禁煙を続けると以下のような効果が現れます。禁煙は始めた時点から健康寿命を確実に延ばすことができるのです。
禁煙後 効果
・20分 血圧や脈拍が正常化する
・12時間 血液中の一酸化炭素が正常になる
・2-3週間 心機能が改善する / 肺機能が回復する
・1~9ヶ月 咳・息切れ・疲れやすさが改善される
・1年 上昇していた冠動脈疾患のリスクが半減する
・5年 脳卒中のリスクが非喫煙者と同じレベルになる
・10年 肺がん死亡率が喫煙者の半分になる
口腔・喉頭・食道・膵臓・膀胱・子宮頸がんになるリスクが低下する
・15年 冠動脈疾患のリスクが非喫煙者と同じレベルになる
(厚生労働省 e-ヘルスネット「禁煙開始からまだ間もない方へ《実行期編》」より)
医療機関を味方につけよう
とはいえ、禁煙には禁断症状(ニコチン離脱症状)が伴うため、自分の意思だけでコントロールするのは難しいこともあります。そんな時は医療機関で禁煙治療を受け、飲み薬やニコチンパッチを処方してもらうのもいいでしょう。
また、専用の機械で呼気中の一酸化炭素濃度を測って記録する「禁煙治療用アプリ及びCOチェッカー」も新しい禁煙治療として注目されています。
◇厚生労働省 e-ヘルスネット「禁煙治療用アプリってどんなもの?」
いずれも条件を満たせば健康保険の適用になります。禁煙の強い味方としてぜひ検討してみてくださいね。