ＺＡＢＯＯＮの右上の「Ｒ」ってどういう意味？

　最近、東芝製品の『ＺＡＢＯＯＮ』『ＶＥＧＥＴＡ』『大清快』といったブランドロゴを見て、何か気づいたことはありませんか？そう、それはロゴの右上に「Ｒ」マークが付いたことです。

 「Ｒ」マークは身の回りのさまざまな商品で見かけますが、どんな意味があるのでしょうか？

商標登録が済んでいることを表示

　「Ｒ」マークは「Ｒｅｇｉｓｔｅｒｅｄ　Ｔｒａｄｅｍａｒｋ（登録された商標）」の頭文字をとったもので、商品につけるネーミングやロゴを特許庁に登録する「商標登録」が済んでいることを示しています。

登録済みの商標は第三者が無断で使用すると商標権の侵害となり、使用差止めや損害賠償の請求対象になります。そこで「Ｒ」マークを商品名やロゴの横に付けることにより、「商標登録されているので無断で使わないでくださいね」と注意喚起することができるのです。

「Ｒ」マークの表示は義務ではありませんが、「私たちはブランドや権利を大切にする企業です」というアピールにもつながることから、マークを付ける例が増えています。

「ＴＭ」や「Ｃ」とはどう違う？

　「Ｒ」マークに似たもので「ＴＭ」と書かれたマークもよく見かけます。こちらは「Ｔｒａｄｅｍａｒｋ」の頭文字をとったもので、単に「商標」であることを意味しています。商標登録の有無にかかわらず付けることができ、商標登録の申請前や申請中に使われることがほとんどです。

　では、本や雑誌の最後のページなどでよく見る「Ｃ」マークはどうでしょうか？実はこちらは「Ｒ」マークや「ＴＭ」マークとは目的が異なり、「Ｃｏｐｙｒｉｇｈｔ」つまり「著作権」が発生したものに付けられます。「この作品はＣマークの後に記した人（企業）が権利を所有していますよ」という意味になります。

普段は見過ごしがちなこれらのマークですが、それぞれに意味があります。ちょっとした豆知識として知っておくといいでしょう。