先輩成人も他人事じゃない？成人年齢１８歳に
４月より成人年齢が２０歳から１８歳に引き下げられます。１８歳には高校３年生も含まれますので、「そんなに早く大人になって大丈夫？」と心配する声も多いようです。今回の改正法によって具体的に何が変わるのでしょうか？
親の同意なしでスマホ契約やローンも
成人になるということには、法律上２つの意味があります。まず、親の「親権」が及ばなくなります。親権とは親が子供を守り育てたり、子供の財産を管理したりする義務や権利のこと。成人すると住む場所や進路を自分の意思だけで決めることができます。
もう一つは、一人で「契約」を結べるようになります。スマホの契約やクレジットカードの作成、ローンを組むことも可能になります。未成年は法律上保護されているので、例えば高額商品を強引に買わされてしまっても、親の同意が無かった場合は無条件に取り消すことができます。しかし、４月からは１８歳・１９歳も取り消すことは原則としてできなくなります。
１８歳・１９歳の消費トラブルが増える？
今に始まったことではありませんが、社会経験に乏しく保護がなくなったばかりの成人を狙う悪質業者が存在します。実際、国民生活センターによれば、２０歳代の消費相談の件数は未成年者と比べて多く、契約金額も高額になる傾向があるそうです。
今後は１８歳や１９歳がターゲットにされる可能性が高く、また、コロナ禍でネット通販などの利用が増えていることもあり、消費者庁や各自治体は注意を呼び掛けています。
商圏に大学や専門学校があり、一人暮らしの若者が多い場合もあるでしょう。身近な頼れるお店として、また、いざというときに相談できる “先輩成人”として見守っていけたらいいですね。