読書中にイタッ。紙で指を切るととても痛いのはなぜ?
読書や事務作業をしていて、紙でスッと指を切ってしまった経験はありませんか?たいして深い傷ではないのに、とても痛いんですよね・・・。なぜあんなに痛く感じるのでしょうか?
・痛みセンサー「侵害受容器」が多い
人間の体には圧力や温度を感じる「侵害受容器」というセンサーのような仕組みが備わっており、これが何らかの理由で傷つけられると脳に伝えられ、私たちは痛みを感じます。指先にはこの侵害受容器の数が体の他のどの部位より多いのです。そのため、同じ大きさの傷でも腕にできたときより指先にできた時の方が、より痛みを感じるのです。
・紙の断面はギザギザしている
実は同じ大きさの傷なら、包丁などの刃物で切った時よりも紙で切った時の方が痛みを感じます。刃物だと切り口がスパッときれいに切れますが、紙の断面を顕微鏡で見ると刃物よりギザギザしており、ノコギリで皮膚を切り裂くような切れ方をするのです。想像するだけで痛そうですね・・・。
・傷が浅くてかさぶたができない
紙で指を切ると傷が浅くて血管まで届かず、あまり出血しないことも多いですが、実はこれも痛みの原因になっています。通常、出血すると固まってかさぶたを作って傷口を守ることができますが、出血しないとかさぶたができず傷口に直接刺激が与えられるため、より痛みを感じてしまうのです。
紙で指を切るのを防ぐには、事前にハンドクリームを塗っておくのがおすすめ。油分で肌が保護されて切りにくくなります。また、事務作業の際には指サックを使うのも効果的です。お試しください。