かき氷を食べると頭がキーンとなるのはなぜ?
夏の暑い日に頬張るかき氷やアイスクリーム、美味しいですよね。でも、頬張ったとたんに頭が「キーン」と痛くなることはありませんか?
あの「キーン」を防ぐことはできないのでしょうか?
「キーン」に医学的な正式名称あり
冷たいものを食べると頭が「キーン」となる現象には、れっきとした「アイスクリーム頭痛」という医学的な正式名称があります。
現在わかっている原因は2つあり、一つは神経が伝達ミスを起こすというもの。本来は「口が冷たい」と伝えるべきなのに、「冷たい」という刺激が強すぎるため、喉の三叉神経などが混乱して「痛い」という間違った情報を伝えてしまうのです。
もう一つは、炎症を起こして痛みが発生しているというもの。食べてから痛みを感じるまでの間に、頭の血管が炎症を起こして痛みを感じるのです。
いずれにしても痛みは5分ほどで消えてしまい、身体への影響もありません。また、アイスクリーム頭痛が起きやすいかどうかは個人差があり、まったく痛くならない人もいます。
頭が「キーン」とならない方法
アイスクリーム頭痛を引き起こさないようにするには、“急激な冷たい刺激”を避けることです。神経が急激な冷たさに反応しないよう、かき氷やアイスクリームはできるだけゆっくり食べるようにしましょう。
また、かき氷は「かき方」の違いで頭痛のなりやすさが決まると言われています。氷を冷凍庫から出したら少し置いて、5℃くらい温度が上がってからゆっくり削るとふわっとソフトなかき氷になり、口溶けがよく頭痛も起きにくくなるそうです。
かき氷やアイスクリームを前にすると「溶ける前に食べなくちゃ」と思ってしまいますがその焦りが「キーン」の原因となっていたのですね。
「キーン」となりやすい人は、ゆっくり味わいながら涼を楽しみましょう。