適量守ってますか?洗濯洗剤「多め」にメリットなし

 

  洗濯物の汚れがひどいと、つい洗剤を多めに入れたくなりませんか?

しかし、洗剤を多めに入れたからといって、汚れ落ちがよくなるわけではありません。

 

少なすぎても多すぎてもNG

 

  洗濯洗剤には「界面活性剤」という成分が配合されており、この界面活性剤が衣類についた汚れを取り囲むことで、汚れが水中へと引きはがされます。界面活性剤が適量であれば汚れを洗い流すことができますが、少ないと汚れが落ちきれず衣類に残ってしまいます。

 

「だったら洗剤を多く入れたら確実にキレイになるはず」と考える人もいるかもしれませんが、多く入れると汚れに対して界面活性剤が多すぎて余ってしまいます。多すぎる洗剤はムダになりますし、泡切れも悪くなってしまいます。もちろん環境にも良くありません。

 

「使用量の目安」を守ろう

 

  洗濯洗剤は多すぎず、少なすぎず、「適量」を守ることが大切です。適量は洗剤のパッケージに「使用量の目安」として記載されています。これは洗剤を開発したメーカーが研究を重ね、必要かつ十分な洗浄力が得られる量として設定したものですので、必ずチェックして守るようにしましょう。

 

また、最近は少ない量で洗浄力を発揮できる「コンパクト洗剤」が人気ですが、ちょっとくらいと減らしたり増やしたりすると、適量との差が大きくなってしまいます。特に注意して使用するようにしましょう。

 

とはいえ、洗濯のたびに洗剤を計量するのは手間がかかります。最近の洗濯機には洗剤自動投入機能が搭載されたモデルもありますので、お客様が買い替えの際にはぜひ選択肢に入れていただいて、効率よくお洗濯していただきたいですね。