楽しいはずの動画タイムが一転「スマホ事故」にご用心
いまや生活必需品ともいえるスマートフォン。本来の連絡手段としてはもちろん、仕事や娯楽などさまざまなシーンで活躍し、私たちの日常生活はより豊かなものになりました。
一方で、間違った取り扱いによるやけどや火災といった「スマホ事故」も増えています。
充電中の動画再生で高温に
国民生活センターによると、スマホなどに使われるリチウムイオン電池の危害に関する相談件数は毎年200件以上。
これまで「スマホを就寝中に充電していたら、充電器とスマホ本体の差し込み口が焦げていた」「電車内で携帯電話を充電していたら、モバイルバッテリーが加熱・発火し車両火災になった」といった事例が寄せられたそうです。
そこで同センターは再現実験を実施。就寝時を想定して、スマホを充電しながら動画を連続再生して布団を掛けたところ、放熱できずに1時間で表面温度が49℃まで上昇したそうです。
また、充電器の端子にシャープペンシルの芯を砕いて混入させた状態でバッテリーを充電した実験では、充電端子が発熱・発煙して接続部の樹脂が溶融。充電端子内に導電性の異物が混入した場合の危険性が示されました。
スマホ事故を防ぐには
充電しながら動画を見ているうちに寝入ってしまったり、充電器の端子に気づかないうちにゴミやホコリが混入してしまったりといったケースは、スマホユーザーなら誰にでも起こりうることでしょう。
思わぬやけどや火災につながらないよう、日ごろから注意することが大切です。